いつもうまくいく人がいる
学校でも会社でも、人間関係うまくいっている人っているじゃないですか。あまり怒った様子もみたこと無いし、喧嘩をしていることもない。
物腰がやわらかいというか、誰もその人を攻撃したり、否定したりする気持ちが怒らない人。
争いがなくていいなと思う一方、どうしたらあんな空気感というか雰囲気がだせるんだろうか。ずっと気にはなりながら、所詮「うまれもった性格かな・・・」とおもったり。
何かコツがあるのならば、人間関係に苦労しないためにも知っておきたいですよね。
とくに、SNS(ソーシャルネットワークサービス)の影響で、表情や真意が伝わらずに「一言」で失敗してしまったり、炎上を招いたり・・・。
「ことば」って本当に怖いなとも想います。
でもね、やっぱり、「気持ちがいい人」「雰囲気がいい人」って
「ことばにトゲがないな」
って思うのです。
例えば、飲食店でメニューを聞かれるとき、ことばによってどんな印象の違いがあるでしょうか。
- 「メニューはどれになさいますか?」
- 「メニューはどちらになさいますか?」
- 「こちらのメニューはどちらのメニューになさいますか?」
ちょっとの変化なのに、嫌味だったり、しつこかったり、同じ「メニューを聞く」にしても、ことば一つで印象が変わってしまう。
一番目は声質やトーンが強調されたりしていなければ、ただ普通に聞きに来たと思うことでしょう。
でも、二番目の「どちらに」が
どちらになさいますか?
どーちーらーにー?なさいますか?
となるだけで、後者は「急かされているような」気持ちにさせられます。イントネーションや抑揚も印象を変えることがわかります。
そして、三番目の「どちらに」「こちらに」と丁寧にやるほど、しつこさやまどろっこしい印象を持つ。同じことを聞くにしても、選ぶ言葉や、丁寧語の度合い、イントネーションで相手を心地よくなることも、不快にさせることもある。
ことばの持つ力と可能性を、日々のやりとりの中でも、感じるわけです。
レジでイライラするのは辞めよう
レジで並んで待たされたり、入りたてのアルバイトの人で、バーコードの読み取りが遅く、イライラして、単にモノを買うだけなのに怒っている人いませんか?
人生の中で、一日の中で、その一瞬の間、頭に血がのぼることで、しばらく冷静さを失い、言葉遣いや態度まで、人を不快にさせる存在になってしまうことでしょう。
普段使うことばは、人の頭の中に残り、それが否定的や悲観的、攻撃的であるほど、自分自身がそのような人間であることを刷り込んでいくようなもの。
どんな状況や環境でも、「相手に」「丁寧に」「簡潔な」ことば使いをしていく工夫をすると、トゲのないことば使いになるだけでなく、「無駄なく意志を伝える」事もできるようになり、結果として「言語力」も高くなることができるでしょう。
例えば、
- サービスやレジなどが遅いとき
- 自分のモノを壊されたり、ぶつけられたとき
- 人間関係でひどい言葉を言われたとき
まずは、そのまま言い返すのではなく、3秒待ちましょう。あなたは、事実だけを認識し、「反論すること」「正しいことをすること」よりも「目的を果たすこと」「事実を進めること」だけに集中しましょう。
反論は、その場の気分を晴らすだけで、何も進歩しません
非難は、お互いに対する負の感情を積み上げることしかありません。
むしろ、相手の感情を穏やかにし、プラスの感情に変えていくこと。それが、積み重ねて行くことで、あなたへの攻撃や非難を差し向けにくくなることでしょう。
仮に出会ったてしまったとしても、あなた自身は、攻撃的なことばをそのまま受け入れるのではなく、かわすことや意に介さない術(すべ)を身につけることでしょう。
あなたが発することばは、あなたの頭の中であり、
それを発することで、あなたの自身を支配していく・・・。
言葉の魔力
レジで遅かったり、配達したものが時間に届かなかったり、電車が遅れたり、レストランで配膳が遅かったり・・・それでも運がいい人は、起こりうる「状況」と「感情」を切り離しできること。
自分自身でコントロールできない「状況」に固執せず、ことばを慎重に選んで発する。
冷静さを取り戻すためにも、まずは、起こっている眼の前の「状況」に対し、「ありがとう」とつぶやいてみましょう。
そのことばは、原因を作っている相手やモノに対してではなく、あなた自身が「状況を受け止めている」ことに対するもの。
自分を一番に考えるからこそ、そんなオトナな対応ができる自分自身への感謝の気持ちで満たされるようになれば、イライラから切り離されていくことでしょう。
イライラしない。まずは、あなた自身が感謝に満たされることが大切だと思うのです。
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