イチゴって嫌いな人います?
ケーキの頭に載せるのはイチゴ。ショートケーキからイチゴがなかったら、魅力はない。
デザートでもイチゴは強い。カフェやレストランでも真っ赤な色が華やかな見た目にさせるし、ホテルのブッフェなども、「イチゴフェア」なんてやると満席の大人気。
どうしてあんなに人気者なのか。やっぱり、人気者には共通した要素があると思うんですよね。
それが、「素直さ」と「弱さ」だと思うわけです。
赤ちゃんがなぜかわいいか?
生まれて間もない赤ちゃんを、皆、かわいいというように、「小さくて、か弱い」存在は、愛されるキャラクターをもっています。
YouTubeでも、人気コンテンツとして、赤ちゃんや猫、犬などがあるように、
「反応や存在が素直」→引き付ける要素
「弱さや未熟さが見える」→愛情を向ける要素
という構造が、そこには存在します。
やっぱり、「人気」を得る存在は、
- 自分に嘘をつかない
- 脚色やごまかしをしない
- 強気や威を借ることがない
- こだわりが強くない
素直であること、弱さを見せること。この2つがとても大事な要素だと想います。
昔は、いろいろと気を張ったり、強く見せたり、誰かに勝つことが目的だったり・・・。誰もかもに勝ち続けること、強さを見せることが「できる人」や「尊敬を集める」と勘違いしていたんですよね。ほんと、今となっては恥ずかしい限り・・・。
完ぺきな人は、この世にいない
この一言がすべてです。力がつくほど、役職が上にいくほど、声をかけづらくなるのは周りです。「強くなる」ことだけが、人生において全てではない。やっぱり、「喜怒哀楽」があり、成功も失敗も笑って共有できる人生こそが、すばらしいと思うのです。
受験生で言えば、「点が取れたこと」「偏差値が高いこと」ばかり他人に言って、「わからないこと」「失敗したこと」を心のなかにしまったままにしていませんか?
就活生であれば、「選考で落ちたこと」「みんなが知らない企業に内定したこと」など、それらを「はずべきこと」と思ったりしていませんか?
社会人であれば、同期や上司にいかに成果を出すか、その側面だけで闘おうと、蹴落としたり、批判したり、嫉妬したり・・・。
人間、「強さ」を保とうとすると、そこには膨大なエネルギーを用います。確かに、上昇気流に乗るように、成功を掴んだり、役職を駆け上がるように出世したり、高揚するような成果と報酬を手に入れることもあるかもしれません。
それでも、考えて欲しいのです。あなたの幸せは、「誰かと比較」するところにありますか?と。
いちごの儚さ(はかなさ)に謙虚さを学ぶ
いちごって、真っ赤で見た目が華やかで、味は酸味もありながら甘みもあり、ジューシーでなんておいしいんでしょうね。
でも、食べたら終わり。あっという間になくなってしまうのです。なんと儚いことか。そのいちご一粒一粒が、誰かと比較したり、勝ったりなんて考えているでしょうか。
「となりのいちごより私のほうがおいしいぞ!」
もしかしたら、野菜や果物同士の間では、そんな会話もあるのかもしれませんが、いちご同士が傷つけることはなく、ただ、そこに、おいしいいちごがあるだけ。
そんな存在感の中に、私達一人ひとりが置かれていることを考えれば、「他人」を気にしているような時間や労力はもったいない。誰かに無作為に選ばれ、食べられるときのため、「自分」のために集中する。
たかがこの冬のいちごのシーズンに、食べたいちごのおいしさをここまで引き伸ばして文章にするって、ある意味どうかしてるかもしれませんが、「食材を擬人化する」という手法は、文章が思い浮かばない人にはとても簡単で取り組みやすい発想法だと想います。
今日食べる、たまたま目の前にある食べ物から、いろいろ発想してみましょう。
悩んでいたこともちっぽけなものだと、前向きに思えるヒントが得られるかもしれません。かくいう私も、儚い存在を見るたびに、「謙虚でありたい」と反省するばかりです。
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