”ネタ”がないから書けない?!
「書く」という行為は、アウトプットゆえに、インプットがなければ書けないもの。確かに、何千字や何万字にも及ぶ論文やレポート、本を出版するレベルでは、インプットは必要。参考となる文献を読んだり、同じジャンルの本を読んで比較・検討したりすることが必要でしょう。
しかし、小中学校の「感想文」や大学入試における「小論文」のレベルでは、インプットはそれほど大事ではありません。なぜなら、これらには「課題」やテーマとなる「文章」が予め提示されており、そのテーマに対して感想や論述をすればいいからです。
どちらかといえば、「読む」量よりも、「考える」量のほうが大切で、感想文であれば、パターンをなにより知ることですし、論文であれば論理構造を組み立てる訓練をすれば、おそらく偏差値でいうと60以上は余裕で取ることができるようになるのです。
それでも「参考」となる本は何?
「なにかネタがないと書けないよ!」という人にとって、オススメできる本はいくつかあるのですが、特定の「これ」という本よりも、下記に示した本の種類を図書館や本屋さんで探して、自分にとって読みやすいものを探すのがよいでしょう。
本の苦手意識がある人にとって、「読みにくい」「難しい」という印象は、本を買っても読まない「積(つ)ん読(どく)」の原因になりかねません。本のカバーや目次でもよいですし、パラパラめくって読んでみようかなと思える本に1冊でも出会えていくことが、急速にインプットのスピードと量、そして質を高めていくことになるのです。
[インプットに参考になる本]
- 「アリとキリギリス」、「3匹のコブタ」などのみんなが知ってる児童書
- 「夏目漱石」の作品
- 新明解国語辞典(三省堂)
え?これがインプットに役立つの???
と思ったあなた。ほんとです。うそではありません。これがいいんです。
いーーーんです!(某カードマン風)
ちゃんと理由はありまして、1つめの児童書には、感想文や論述をする際の本質的な価値が書かれています。つまり、文章の構造に用いるのにシンプルかつ無駄のない考え方が学べるのです。人間の本質的価値を考えさせられますからね。
そして、夏目漱石は、おそらく私もそうですし、国語の先生や大学の教授も認めるところ。なにより文章の完成度が高い。論述展開、主人公と立場の転換、表現方法の多様さなど、文章としておそらく日本語の中ではトップオブトップといっても過言ではないでしょう。
最後の国語辞典は、文章の中での単語の使われ方、言葉の意味、背景をシンプルに頭にいれていくのに役に立つというもの。インプットのために1万冊の本を読まなきゃなんてことは全く必要がない。必要最小限かつ効率的に学べば、誰でも「文を書く」ということは可能だということを知ってほしいなと想います。
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